それが余計に怖い。


「……怒ってる…?」


違う。


そんなことが言いたいんじゃない。


ただ一言〝ごめんなさい〟って言いたいだけなのに…。


「これからの美夜次第。でも、言い過ぎたのは反省してる。ごめんな?」


晴流は目線を合わせてそう言ってくれた。


「…ううん……。私が悪いから…。ごめんなさい…」


ビショビショになったタオルで涙を拭う。


「……俺の彼女が強姦されたことがあったんだ。俺が暴れまわってた頃」


お皿を洗いながらスっと話し始めた晴流。


それを聞いて晴流が怒った理由が分かった。