あの日のキミが好き~True Love~

ミーンミーンミーン…


セミの鳴く声が煩わしく聞こえないのは初めてだ。


「暑…っ」


気づけば30分も森の中を歩いていた。


ちょっと休憩しよ。


近くにちょうどいい切り株があったから、それに腰をおろす。


木陰だけど、ずっと歩いてたからか暑さはやわらがない。


「暑いなー」


ぱっと視界に入った澄んだ川。


足湯ならぬ〝足川〟しちゃおっ。


靴と靴下を脱いで足を川にいれる。


冷たい水が気持ちいい…。


水位は浅く、膝下あたりまでの深さだ。


じゃぶじゃぶ移動して涼んでると。


「おい」