止めたはずの涙がとめどなく溢れてくる。


「……俺だけの考え方かもしれないけど、聞いて?」


晴流が私の隣の椅子に座りながら言った。


「こんなこと言ったら美夜を傷つけるだけかもしんねーけど、言わせてもらう」


…何……?


「美夜はさ、立花彩夏の人生をメチャクチャにした張本人だろ?」


……っ!!


「聞きたくない……っ!」


分かってるよそんなこと…。


なんで今言うの……?


「美夜。ちゃんと聞け」


耳を塞ぐ私の手を晴流が強引にどける。


「美夜は立花彩夏の人生をメチャクチャにしたんだ。メチャクチャにしといてここで投げ出すのか?じゃあ立花彩夏の負った傷は何なんだよ。なんのためにあんなことして、追いつめた」


真剣な瞳で見つめられ、思わず視線を反らす。


晴流の真っ直ぐな瞳を見ることができなかった。