そう思っていた時に限って、神様は意地悪をする。


立花さんを襲わせてしまった日から2日経った日のこと。


下校途中、ガラの悪い男3人組が前から歩いてきていた。


この町では別段珍しいことでもないから、気に留めずそのまま歩く。


それが間違いだった。


「あ…っ」


前から歩いてくる男たちの真ん中にいるのは、コウちゃんだった。


予想外のことに、思わず立ち止まってしまった。


コウちゃんたちが近づいてくるにつれて、3人の顔がハッキリ見える。


真ん中にいるのは間違いなくコウちゃんだ…。


私とコウちゃんの視線が交差する。


「コウちゃん…っ」


ついさっきまでコウちゃんに会いたくないって思ってたのに、一目コウちゃんを見ただけで思いは変化した。