あの日のキミが好き~True Love~


◆◇◆

とりあえず散歩してみることにした。


友達からの誕プレの白の帽子を被って、ノースリーブのワンピースに着替えて日焼け止めたっぷり塗って、暑さ対策はバッチリ。


「そうだ…!」


さっきの男の子、まだいるかなぁ。


男の子を探すべく、川沿いに歩くことにした。


10分くらい歩いてたら、森の中に入ってしまっていた。


川を下ってるだけだから、迷うことはない。


森の中はすごく涼しくて空気も澄んでいる。


緑の葉っぱが生い茂った木々に囲まれ、風がサワサワと優しい音色を奏でている。


東京では味わうことのできない空気だ。


この先どこまで森が続いてるんだろ。


いつしか目的は男の子じゃなくて森へと変わっていた。