廉華side

草加高校

今年はさくらも遅めでまだ散ってないな。なんて思いながら電車にのり学校へ向かう。


何もかも新鮮なこの日は全てが初々しく楽しかった。


最寄りの駅で降り定期を改札に通して同じ方向へ歩く子達を追いかけるように歩いていく


周りの子達「今日から進級担任の先生誰だろ」

「楽しみだね」
「おじさんだったら病む」
「それな!!!!」
「それより同クラだったら最高」
「おじさんが担任でも頑張れる!」
「同じなら怖いもの無しだね」


なんて会話を聞いてる間に正門が見えた。



正門を潜りクラス発表の紙が張り出されてる場所へ行きクラスを目指す。

友達もいない高校なので特に誰かに喋られることも喋ることなく作業としてこなしていく


2組

2組へ向かう


教室の前には1年生の人だかり

そこをかき分けながら

教室へ名簿?が張り出されてたので指示通りに席に着いた。



隣の子男の子隣の子男の子

男女ペアになるみたい席順は

前の子は女の子

女子列と男子列になってるのかなんて
1人納得してるところに

〇〇「初めまして俺松倉隼人って言うんだけどよかったら話してね!いきなりごめんやで!喋っとらんかったしね!」


廉華「こちらこそ初めまして!笹倉廉華って言います!全然いいですよ!」


隼人「この学校に友達おらんの?」

ド直球やこの子と思いながらも悪い子ではなさそう!

廉華「まあそんな感じかな?へへへ」


〇〇「いきなりかよ!ちゃらい!!」

隼人「違うからさ!」

〇〇「ほんまかよ!」


困る困るなんかよくわからん状況あーーー
やばいやつに絡まれたかも


とりあえず黙っとこ


隼人「廉華さん?」

隼人「廉華さん?」


廉華「はい!」

やばい勢いで返事してしまった!


隼人「ごめん会話の途中に変なやつ割り込んでこいつ颯別に悪い子ちゃうから安心してね!」

廉華「あ、あ、はい。颯くん。」

廉華「隼人くん。颯くん。よろしくお願いします!」


隼人「そんなかしこまらんといてよ!」

颯「そやそや!タメで呼び捨てでいこよ!」

廉華「隼人?颯?そう?」

隼人颯「そう!」

隼人颯「よろしくね!」



キーンコーンカンコーーン

チャイムがなったからとりあえず座った。




ガラッ扉が開く同時に担任が顔を出した


「席ついてください」


クラス「はーい」


皆先生の一言で椅子に着席していく。



「皆さん入学式おめでとうございます。
1年生の主任をささせていだいている早川です。早速ではありますが入学式の説明をしていきます。」


主任の先生が入ってきて軽く挨拶をして入学式を挙行するにあたり必要なことを簡単に説明してくださる

早川先生「ちなみに皆さん気になってるかと思いますが担任の先生と教科担任に関しましては入学式の終わりに全学年の集会の際に発表されます。その発表が終わり次第こちらの教室に帰ってきてホームルームをします。今日のスケジュールも纏めて説明させてもらいました。なにか質問あれば手を挙げてください。」


シーーーン


早川先生「特になさそうですがまた個人的にも受け付けますので声掛けてもらえれば嬉しいです。入学式の会場への案内は私が行いますのでそれまで待機しておいてください」


と完結に説明を終えた先生はまた教室を出ていった。



あの先生は割と考えて喋ってそうな気がして安心した。だってね、学校の先生って淡々と喋ってて怖い印象だったから初見がよかったらいい先生達なのかなって期待しちゃうんだよね。まあ期待しすぎて落とされるのも嫌だし程々にしょうなんて考えていた。



隼人「案外まあ良さげな主任だったな」

颯「まあ当たり障りのないってか?」

廉華「ふふ。」

私もそんなとこかな?





ガラッ 扉

早川先生「用意出来た人から教室外へ出て並んでください。列は名簿男女で別れて2列でお願いします。」


クラス「はい」
クラス「はーーーい」
クラス「う」


私たちクラスのメンバーが外に出ると
他のクラスのメンバーも並んでいた。
ざわざわとした雰囲気の中でもうるささはないまだまだ慣れない感じがある。



今私たちはホールの入口あたりで待機をしている。

先生は静かにしててねて言うけど

そんなに言わなくても静か




ドアが空いた


「新入生入場です」


その合図とともにクラス事に入場していく



当たり前だけど私の母は居なかった
もう何回目だろとか思いながらも適当に前の人を追うように歩いていった。



「着席」



座って立って座って立って返事して
を繰り返していたら入学式は終わっていた。




進行役「入学式に引き続き教科担当、担任の先生方の紹介へと移らさせもらいます」


やっと始まったもう少しで終わるななんて考えながら聞いていた。


その途端女子達からすごい声が上がる

「きゃーーーーーーー。」
「きゃーーーーー。」

動物園かよなんて思ってたら前に先生が横並びに出て来ていた。

どっちから挨拶始まるのかな?
私の担任おじさんじゃなきゃまあラッキーてとこかな?なんて考えてた


益々うるさくなってきた。

次々と読み上げられていくそして先生が1歩前へ出て浅い礼をしていく。
会釈よりは少し深めって所

進行役「1年2組担任 海馬 流星 先生に担当していただきます。」

その瞬間、
悲鳴のような声と呆れたような声が飛び交った。

なになにと思って顔を上げる


その先生はアイドルスマイルのような笑顔で微笑んでいた。



廉華「かっこいい」
小さな声でポそりと言ってしまうぐらい
我慢出来なかった。


歓声はその先生をすぎると消えたほんの一瞬アイドルが来たのかと思うような歓声だった




発表も一通り終わり
皆足早に教室に帰る


帰る最中も

「最高なんだけどあのイケメンが担任とか毎日学校きます!」

「そりゃね!来るしかないっしょ!」

「あのスマイルやられる一撃」



なんて声を聞きながら教室に向かった


席に座ると隣のアイツが声をかけてきた。


隼人「やべえ奴が担任だよね。」
廉華「え?なんで?」
隼人「俺がモテないよ!そしてうるさいよ」
廉華「でもかっこいいじゃーん!」
隼人「男には関係ないです!」

そうだよね!関係ない。あったらうん。そっちなのかなってなるよ。まあそれはそれでいいけどそれより自分がモテなるなるってどんな理由なんだよ!視点がくそだわ。


廉華「隼人ってモテてたの?」
まあかっこいいから当たり前だけどこんな質問してやる。変な答えには変な返答を!

颯「まあね!隼人はモテモテで困るぐらいだったよ。僕からしても疲れそうなぐらい。」

颯くんもまあ世の中で言うイケメンに入る

隼人「颯もね!やばかったのにね!今じゃ場違いレベルでお互い顔も見られてないね」

颯「それって平和になったってことだね
明るい解釈にしていきまーす!」

隼人「まぁそっいうこと!」




そんなたわいもない会話をしてたら
時間もすぎ

扉がガラッと空いた。

またその瞬間雷でも落ちたのかと思うぐらいの歓声が教室中に広まっていた。

その担任が入ってきた

「皆さんご入学おめでとうございます。
今年1年間1年2組の担任として皆さんと一緒に過ごさせてもらいます。海馬流星と言います」

と言いながらホワイトボードに漢字で名前を書いていく。字は丸まるとして丸字って感じ可愛い字体だった。


「僕はこの学校に来て3年目、先生になって3年目です。まだまだ足りないところがありますが皆さんと共時間を共有できることを楽しみにしております。不安や悩みなどあると思いますが一緒に次のステップへ上がれるようバックアップしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。」


またまたニコニコスマイル


やばいこれが恋?キュンとしちゃう

なにこれえ?違うか。

先生なんかに恋するわけないよ!

ダメなものは常識的にわたしは排除できる人だしそんなことないでも恋とか知らないけどこの感覚初めてじゃあこのキュンとした気持ちはなに??わからないや。


隼人「女子うるせーな」

なんて小声で言ってきた

私も適当に返す

廉華「まあいいじゃん適当に冷めるしょ!」

隼人「そやな!」



その後は少しうるさかったけど
教科書が配られたりして
適当に進んで行った。


先生の悪い噂も耳にしないまま新入生は
ソソクサト帰路に着いていた。