「よくも騙してくれたなぁオイ。ああ?」

「可愛い顔してホイホイ釣りやがって…この美人局野郎が」

「俺様の心を傷つけた罰、体で償えや。」

「うらっ!天誅だ天誅。ギャハハハハ!」

「暴れんじゃねぇボケっ!彼氏みたいになりたくなきゃ大人しくしろや!」


女は、嫌々と首を振っていたが……抵抗むなしく、その場に組み伏せられた。


周りには誰もいない。
当然だ。そういう場所を選んだのだから。

ダストボックスの影は、目の前のケダモノ達に視線を向けてはいたが、その視線は「退屈」という単語を体現したものに他ならなかった。