「お父さん、お母さん、元気?
私はこの通り、元気だよ。

まだ私は当分帰ってこられそうにないや。
お盆には帰るから、それまで待っててね。

あと、お父さんは優勝おめでとう!
でも…また優勝祝いとか言って調子乗って飲み過ぎないようにね。
じゃあね~。

晴香より。」


一通り話終わった彼女は、再度送信内容を確認した後に、短く「送信」と命令した。

緑の蔦は一散し、空の彼方へと飛んで行った。