「さて、希美。率直に言うよ。Te amo 希美」

その言葉に私はびっくりしつつも、嬉しくて泣けてきそうになる。
片想いから何とかしようと動き出して数週間、まさかロンから告白してくれるなんて!

「希美はどう?」

「Te amo Aaron. Estoi enamorada de ti.」

そう、拙いスペイン語で返す。


「ありがとう、希美。俺もだよ!」


こうして、私はアーロン先生とお付き合いする事になった。

文化や言語が違っても互いを知ろうとする事、思いやる気持ち。

何より相手を想う心がきっと大事なんだ。


「ねぇ、希美。帰したくないって言ったら、俺の家まで来てくれる?」

聞いてきてるロンは少し緊張気味。

だから、私は笑顔で答えた。


「Por supuesto!」

私の弾む返事を聞いたロンは、私に満面の笑みでキスをすると安堵の息を吐いた。

「良かった!」


「でも、私ロンが初めての彼氏なの!お手柔らかにね?」

「もちろん、嬉しい限りだよ!大切にする」


こうして、私は素敵な恋を手に入れました。


Fin