もう、夕彩さんのケチ。
喋ってもいいじゃん。
裕くんは前で笑ってるし…
「…ん、もう喋っていいぞ。」
「ツナパスタ食べてたんですね!」
「おう。ナポリタン食いたかったのにお金足りなかった。」
まあ、ほかのパスタと比べたらツナパスタ安いからね。
ちっ、同類だと思ったのに。
まあ、夕彩さんに限ってそれはないんだけどさ。
「夕彩さん今何してるんですか?」
「私?普通に専門学生してるけど?」
「え?」
「調理の。」
あ、この人調理行ったんだっけ。
「楽しいよ。」
…いいなあ、まだ体動くって。
「お前も高校卒業したら調理こればいいじゃん。」
…理想では私これから保育系には行きたいんだよなあ…
まあ、体が動けばの話なんだけどさ。
「そーですなあー…死んでなければ?」
あはっと笑って誤魔化しておいた。
全国的に見て、ALSの人ってほぼ自殺で死んでるんだよね。
お姉ちゃんは笑ってたけど、私たちの知らないところで泣いてたのを知ってる。
“死にたい”
そう何度も言ってた。
私だって死にたくてしょうがない。
「死んでなければって…」
夕彩さんはお姉ちゃんの後輩だ。
2つ年下の、お姉ちゃんの後輩。
「奈那先輩じゃないんだから。」
「…」
黙って笑っておいた。
お姉ちゃんは遺書を残して死んだ。
“私がALSで死んだことは伏せておいてください。
ただ、普通に自殺と。”
たったこれだけ残して。
「じゃあ夕彩さん、私達はこれで!」
「あ、そう?またね、李那。」
…なんだ夕彩さん私の名前覚えてるじゃないか。
「…また…」
私は裕くんと一緒にお会計だけ済ませて外に飛び出した。
あのままあそこにいたら涙が堪えられないから。
「李那」
「ん?なに?」
「泣いてもいいぞ?」
泣く?
私が?
人前で?
…絶対嫌だ。
泣きたくない。
「んーん…大丈夫!」
裕くんに悟られないため。
私は満面の笑顔を見せた。
「李那…」
多分裕くんは気づいてるんだろう。
私がお姉ちゃんのことを思い出して泣きそうになっていることを。
喋ってもいいじゃん。
裕くんは前で笑ってるし…
「…ん、もう喋っていいぞ。」
「ツナパスタ食べてたんですね!」
「おう。ナポリタン食いたかったのにお金足りなかった。」
まあ、ほかのパスタと比べたらツナパスタ安いからね。
ちっ、同類だと思ったのに。
まあ、夕彩さんに限ってそれはないんだけどさ。
「夕彩さん今何してるんですか?」
「私?普通に専門学生してるけど?」
「え?」
「調理の。」
あ、この人調理行ったんだっけ。
「楽しいよ。」
…いいなあ、まだ体動くって。
「お前も高校卒業したら調理こればいいじゃん。」
…理想では私これから保育系には行きたいんだよなあ…
まあ、体が動けばの話なんだけどさ。
「そーですなあー…死んでなければ?」
あはっと笑って誤魔化しておいた。
全国的に見て、ALSの人ってほぼ自殺で死んでるんだよね。
お姉ちゃんは笑ってたけど、私たちの知らないところで泣いてたのを知ってる。
“死にたい”
そう何度も言ってた。
私だって死にたくてしょうがない。
「死んでなければって…」
夕彩さんはお姉ちゃんの後輩だ。
2つ年下の、お姉ちゃんの後輩。
「奈那先輩じゃないんだから。」
「…」
黙って笑っておいた。
お姉ちゃんは遺書を残して死んだ。
“私がALSで死んだことは伏せておいてください。
ただ、普通に自殺と。”
たったこれだけ残して。
「じゃあ夕彩さん、私達はこれで!」
「あ、そう?またね、李那。」
…なんだ夕彩さん私の名前覚えてるじゃないか。
「…また…」
私は裕くんと一緒にお会計だけ済ませて外に飛び出した。
あのままあそこにいたら涙が堪えられないから。
「李那」
「ん?なに?」
「泣いてもいいぞ?」
泣く?
私が?
人前で?
…絶対嫌だ。
泣きたくない。
「んーん…大丈夫!」
裕くんに悟られないため。
私は満面の笑顔を見せた。
「李那…」
多分裕くんは気づいてるんだろう。
私がお姉ちゃんのことを思い出して泣きそうになっていることを。



