バーバル

「これも自分で稼いだお金だよ……。

テレクラのサクラだから、

ちゃんととはいえないかもだけどさあ」




彼女は僕をまっすぐ見据えて言った。

で、いくら?




「いくら?っていわれても。

愛してるっていうだけでいいの?」



完全に

相手のペースに巻き込まれてしまった。




「抱きしめてくれたら最高だけど。

オプションってことで

金額上乗せしてもいいよ。」



そういって彼女はいたずらっぽく笑った。








テレクラでアルバイト、



なんて似合わないくらい



可愛い無邪気な笑顔だった。