「ちょっと、茉莉、どういうつもり?」

ヒッソリと一人で帰ろうとしたら、江実ちゃんに話しかけられた。


「だって、あの子私のこと怖がってたから……」

「誤解を解けばいいじゃない。」

「……江実ちゃんには迷惑かけられないよ」


「悪いけど、迷惑だなんて思ったことないから」


その後はよく覚えていないけど、私が泣きじゃくって江実ちゃんと二人で家路についた。

江実ちゃんの暖かさと、これからの不安を感じながら。