「江実ちゃん!」 江実ちゃんは後ろの席の女の子と喋ってたらしい。 でも、私が来た途端、逃げるように避けていった。 「茉莉、大丈夫だった?」 「大丈夫だよ!地毛だって説明したから多分わかってくれるよ。」 「なんか気に食わないことあったらガツンといっちゃいなよ。」 江実ちゃんは、優しくてサバサバしてて、私の髪のことを馬鹿にしたり変で見たりしない。