でも悠斗のもがいて、必死に出口を見つけようとしていた姿は、一緒になって応援してしまう。


 僕もまたそうであって欲しいから。


 どうしようもなく、うまくできないことだらけで、声を張り上げても、例えそれが正論であったとしても、きっちり届かない挫折に僕は負けないでって思っていた。


 嫌いだなんていっても、その裏返しには放っておけない感情が渦をまく。

 いくら悠斗が僕に似ていても、嫌いだといってしまったら、その似ている僕自身もまた自分自身が嫌いだと卑屈になってしまう。


 自分自身を否定し、自分を好きになれなかったら、僕は何をやってもきっと上手く行かないだろう。

 負の感情はそういうものだ。

 押さえつけられれば、正常な方向へ進まないのと同じで、それに負けてしまえば、やはり健全にことが運ばない。

 負はどこまでも負であって、それを断ち切らなければ、日の目を見ない。


 植物が育つのに太陽が必要であるように、人もまたポジティブな光が必要だ。

 それが心に抱く一条の光──希望の事だと、僕は思う。


 悠斗が気になるのは、僕自身が気になっているのと同じで、僕は僕をどうするか、悠斗を見ていて雲から光が漏れだしたそんな光景と重なった。

 覆っていた灰色の雲から差し込む太陽の光。

 それが僕の求めるもののように、ぐっと体にまで浸透して、スカスカだった無味なものが濃くなって潤っていく、そんな気持ちになっていた。


 悠斗だけじゃない、病気と闘っていた葉羽もそうだ。

 悠斗の事を理解していた葉羽。

 悠斗のことなんか放って置けばいいものを、優しく包み込んで、精一杯助けようとしていた。


 不器用ながらも、自分のやれることをしてもがいていた二人。


 一生懸命な姿は、僕の体にも力を与えてくれた。