「なんで……」

ようやく聞こえてきた眞子の声に、首をかしげつつ言葉の続きを待つ。

「なに?眞子」

「アメリカの大学院まで出た天才がどうして私の高校の制服着てるのよ!!」

眞子ってば、そんなに慌てず叫ばなくてもいいのに。

「そんなの、眞子と高校生活送ってみたいからに決まってるじゃないか。ちゃんと編入試験受けたから大丈夫だよ?」

そんな俺の言葉にガックリ肩を落として項垂れてしまった眞子に、俺が何故か分からず首を傾げていると眞子は大きなため息を吐き出すのだった。