「さ、眞子。帰ろうか」
俺は実にスムーズに肩を落とした眞子の鞄を持ち、もう片方の手は眞子と繋いで引っ張って帰ることにした。
諦めたのか?脱力してたからなのか。
眞子は文句も言わずそのままなので、俺は機嫌よく帰路へと着くべく昇降口へと向かったのだった。
眞子中心の俺には外野の声など全く入らなかった。
「あー、この騒ぎ。あのイケメンはちょっと爆弾級だから眞子大変かもね……」
周りのよく見える広田さんの呟きは、俺には届かなかった。
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