「俺の事は眞子から聞いてたの?」

そう問えば、彼女はニッコリ笑って答えた。

「そうよ!頭のいい幼なじみは小学校の卒業と同時に渡米留学。年々飛び級を重ねて、今年帰国するのは聞いてた」

なるほど、こちらをそこそこ知ってるらしい。

「せっかく日本に帰って久しぶりに同じ教室で過ごすから嬉しくて。それに俺、眞子一筋だから。制服デートしたくて一緒に帰りたいんだ」

ストレートなこの物言いに、眞子は呆気に取られると同時に顔を赤くした。

「まー!一途ね!私、キミ応援するわ!頑張れ、少年」

広田さんは実にいい笑顔で俺についてくれた。