もしも君と同い年なら…

「まぁ…、そんなに慌てても仕方ないって!」

「陣は少し焦ったら?あっ!陣は馬鹿だからいつでもドンガメだったっけ?」

「誰がドンガメだ!!」

「ドンガメよ!危機感のない奴はみんなドンガメよ!!」

「なんだと!?」

「何よ!!文句ある!?」

「「……。あははははっ!!」」

教室は、二人の笑い声を包むように、響いて聞こえた。

「なぁ…、お前とこんなに話すの久しぶりだな…。」

「そうだね…。」

私は、わざと話さなかっただけだけど…。

だって、私は陣のことが好きだけど、もし断られて陣との関係が崩れるのは嫌だったから…。

「あ…。そろそろ教室でない?もしかしたら、黒猫見つけたら何か分かるかも!」

私は、この場にいるのが耐えられずそれを口実に私は立ち上がったその時。

手を引っ張られ、バランスを崩し床に倒れ込んだ。

「いたたっ…!!何すん……!」

目を開けると陣に押し倒されいた。

身動きが取れず、顔が近くて私は直視できなかった。

「なぁ…。俺が避けられてること気づかないとでも思ったの?」

ドキンッ

その言葉に鼓動が、加速していった。