帰り道、私たちの間に会話はなかった。 何か言おうとしても、言葉がうまくでてこない。 なのに、足ばかり進んで、私の引く自転車の車輪が回る音しかしない。 何か言わなきゃ。もう、洸と別れる場所はすぐそこだ。 でも、なんて言う? なにが言える? お互い頑張ろうね、受験嫌だね、1週間ありがとう… 言うことはあるのに、それに意味があるのかわからない。 いつもの分かれ道で、私たちは止まる。