「お母さん、なんか髪ボサボサじゃない!?」 「…いつもそんなじゃない、あんた」 冷めた目で見られて、私はちょっと傷つく。 そうだよね、いつも洸の前でボサボサだったもんね。 でも、なんだか気になる。 「…やっぱり洸のことが好きだから?」 声に出して言うと、余計恥ずかしい。 昨日、家まで洸が送ってくれたけど、ほとんど話さなかった。 でも、手は繋いだまま洸も私も離さなかった。 洸は、私のことどう思ってるんだろう。