「…あれ、見失った」 たこ焼きを買い終えたあと、周りを見ると洸たちはいなくなっていた。 「まかれたかなあ」 苦笑を浮かべて、私はため息をつく。 私、いなくてもいいよね。 鼻緒を挟んでいる指が痛い。 洸は私のこと気にかけてくれてたけどど、なんだかそれにもイライラしちゃって、私ってほんと自分勝手だな…。 胸の中に、黒い塊があってなかなか消えてくれない。 私、嫌なやつだ。