大王(おおきみ)に求愛された機織り娘

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7日後。

女官が鮮やかな衣を持ってやってきた。

「大王から、本日はこちらをお召しになって、
宴にお出ましください…との事です。」

月にも負けないほど鮮やかな黄色は、着るのも気おくれしてしまう。

これは、夜目にも鮮やかに映るだろう。


大王は、本当に私を正妃にするつもりだろうか?

本当にそれで大丈夫なの?

怖い…

大王に仇なす者が現れたら?

大王が窮地に追い込まれたら?

私はどうすればいいの?