・:*:・:・:・:*:・

翌朝。

「ん…」

私が目覚めると、目の前に大王の凛々しい顔があった。

「アヤ、おはよう。」

すでに起きていた大王に頬を撫でられる。

私は恥ずかしくて、頬が染まるのを感じた。

「お、おはようございます。」

私が挨拶すると、

「やはりアヤは愛(う)いな。」

と笑って、大王は私の唇に大王のそれを重ねる。

私は、恥ずかしくて逃げ出したい思いに駆られるが、大王の腕の中に閉じ込められていて、それもできない。

「大王、お離しください。
これでは、私の心臓が持ちません。」

「アヤ、耳まで赤いな。
そろそろ自覚したらどうだ?
アヤは俺を愛しく思っているんだろう?」