「------ねぇ、黒田えりなって何様のつもりなの?」

「女王サマ気取りー?ダッサーキャハハ」

教室中に響きわたる笑い声。

「えー?えりなちゃん、イイコだよ?
みゆき、えりなちゃんのコト好きだよ!」

「みゆきは本当に純粋だよね!あの女王サマ気取りの女と全然違うわ(笑)」

「いい、みゆき?あの女に近づいちゃダメだからね。可愛いみゆきが汚されちゃうわ。」

「んー?よくわかんないけど、わかった!!」


はぁ、なんでこんな聞きたくないコトばかり聞こえてくるんだろう。

どうしようかなー…。

放課後、先生に頼まれた雑用をするために教室から離れたけど…

「キャハハ」と聞こえる笑い声。

バッグを取りに行きたいけれど、入れずドアの前に座り込んでしまった。