私は毎日学校帰りにお見舞いに行った。

母の前では笑顔で居ようと決めていた。

母も泣き言や弱みなんて
言うことも見せることもなかった。

そんな母を見てるのは凄く辛くて
胸が焼けるように痛かった。

それでも私は笑顔を忘れなかった。

母が入院して家のことをする人がいなくなり
姉妹で分担してご飯作ったり洗濯したりした。

でも、限界がきていた。

姉妹喧嘩も増え

学校に行けない日も増え。

これ以上子供たちだけで
家事も学校も両立することは難しいって事になった

けどそれはほんのちっぽけな理由で
一番の問題点は、母が作った借金だった。

それは母が入院し返済が滞った事によって発覚した。

母は闇金で多額の借金をかかえていた。

そして母が入院してしまった今
誰も返しに行けない状況になったことで
闇金会社が毎日家に来ては名刺の裏に“金払え”

そう書き残したり毎日。
何十件、、、何百件と無言電話がかかってきた。

いつしか固定電話の配線を抜いて過ごしてた。

けれど闇金会社からの嫌がらせは日に日に悪化し
これ以上は危険だと父の両親。

おばあちゃん家に引っ越すことが決まった。