食事のあと、みんなで順番にお風呂に入った。
最初は高橋先生とひなた君。
次は穂香先生とまほちゃん。
それからわたし、最後は琉君。
穂香先生が寝室でおちびちゃん達を寝かしつけている間、わたしと琉君は高橋先生に勉強をみてもらっていた。
受験生の琉君は、すごく難しい問題を解いていて、到底わたしには理解できない。
「琉輝、これなら特進クラスにも行けるな」
高橋先生が感心したように言った。
わたし達の市にある、一番の進学校には、さらに上を目指す人のための『特進クラス』というのがある。
ほとんどが理系の男子で、お医者さんを目指して医大を受験する人が半分だという話。
琉君なら、そこへ進学できるだろうとわたしも思う。
「……どう思いますか? 俺、行ってもどうせ大学進学できないし。だったら普通科にしてそれなりに勉強しようかなって」
笑ってそう答える琉君だったけど、目は全然笑っていない。
きっと、今のは本心じゃない。



