「あれ、思ったより早い。」
「ホント、30分ぐらい待つつもりでいたのに。」
そこにはそれぞれ暖かい飲み物を手にした4人がいた。
「ちなみに、どこに何で行くわけ?」
玲於の言葉に星羅さんが答える。
「私の愛するもんじゃ。」
「ちなみにお店は俺の行きつけのとこ。」
星羅さんの笑顔と森本さんの自慢げな顔を見るとこっちも笑ってしまう。
「森本さんもそんなお店あるんですね。」
私は少し目を見開いた。
「名字じゃなくていいよ。
なんか他人行儀で嫌だ。」
「それ俺も思ってた。
それに土屋って母親の旧姓だし。
下の名前で呼んでよ。」
仲良しコンビがブーイングをするように右手を親指を下にして振る。
「陸さん、翔さん...?」
私は恐る恐る名前を呼び、首を傾げた。



