「あらら、小夜ちゃんがすっかり恋する乙女になってますよ。」
「まあ、いいよ。さっさと用事済ませましょ。」
その星羅さんの言葉と共に姉ちゃんによって私は椅子に座らされた。
「クリスマスぐらいオシャレしなきゃ。」
そう言って2人はお互いのポーチを開いてメイク道具を選んでいた。
私は何もすることが出来ず、呆然としていた。
選んだメイク道具を使って星羅さんが私にメイクを始める。
メイクさん以外にしてもらうのは文化祭のイベント以来。
私はされるがままでいた。
「髪どうします?
巻いてあるからこのままでもいいと思うんですけど、変えますか?」
姉ちゃんがそう言うと星羅さんは1度手を止めて私の服装を見た。
「ポニーテールとかどう?
アップの方が可愛いかも。」
姉ちゃんは私の髪に櫛を入れ始める。



