私は控え室に戻って衣装をハンガーラックに戻しメイクを落として、置いてある私服に腕を通した。
私は用意してあったもので即席の花束を作り、ビニル袋に入れる。
そしてバッグにれーちゃんからの手紙を入れた。
その時、ガチャっという音とともに姉ちゃんと星羅さんが入ってきた。
「無事、2人がくっついてよかったよ。
てか、メイク落としてるし。
やっぱきて正解だった。」
姉ちゃんがしみじみと話しながら私に近付く。
「星羅さんやご両親は私のことを恨んでませんか?」
「そりゃ、最初の方は玲奈を死なせた奴、って恨んでたけど小夜ちゃん見てるとそんなのどうでもよくなったわ。
お父さんは元々小夜ちゃんのこと恨んでるなんてことはなかっし、
お母さんも今では小町のファンの一人で私たちのファンクラブには入ってないくせに小町ちゃんだけ入ってるんだからね?
私も今では可愛い妹って思ってるし、近いうちに本当に妹になるんでしょ?」
星羅さんの言葉に私は思わず顔が熱くなる。



