「3、2、1。どうぞ。」
私たちがランウェイに出ると前に歩いた人達から私たちにスポットライトの焦点が変わる。
「「「きゃー!」」」
という悲鳴があがる。
二人と一緒にいると人気を実感出来る。
ランウェイの端まで来て2人と目を合わせて客席に向かって左手で作った銃で撃ち、指先に少し息を吹きかける。
歓声が帰ってきて私たちはバックヤードに戻る。
「お疲れ様でした。」
私たちはスタッフさんの声に頭を下げて控え室に戻る。
「小夜ちゃん、足の調子は?」
姉ちゃんが私の右足を見ながら言う。
「ん、大丈夫。」
私は少しの痛みを隠して頷いた。
「じゃあ、みんなあと2回頑張りましょ。」
私の控え室の前に着いた時にSEIRAさんが言った。



