輝きに満ちた世界で



私は急いでランウェイの入口に立つと私の前の人がランウェイの端にたどり着く頃だった。



息を整える間もなく私はランウェイに足を踏み入れた。



息が上がっているのがバレないように、いつも通り落ち着いて足を進めた。


バックヤードに戻ると私はフラフラと置いてある椅子に座る。



「小夜ちゃん、大丈夫なの?」



いつもの少し心配性な星羅さんが私を立ち上がらせる。



「はいはい、行くよ。一番手前の所でしょ?」



私の腕を肩に回して歩き出す。
控え室に着くと私は座らされた。



星羅さんはハンガーラックにかかった衣装のタグを確認して持ってきた。



「はい、これ次の。」



「ありがとうございます。」



私は衣装を受け取って着替え始めた。



「私は次のあるから行くね。」



そう言って星羅さんはバックヤードに戻って行った。