輝きに満ちた世界で



これが私の見たかった輝きなんだろう。



ずっと求めてた触れられないもの。
それが今目の前にある。



その喜びに少しだけ頬を緩めてランウェイを折り返した。



「お疲れ様です、小町さんは急いで次の用意を!」



バックヤードに帰ると、すぐに次の用意に入るように言われる。



私は走らないように早歩きで足を進めた。



控え室に戻ると佐々木さんともう一人のメイクさんがいた。



「先に着替えちゃって。」



私はそう言われて今までにないぐらい早いスピードで着替える。



それから二人がかりで私のメイクと髪型のチェンジが行われた。

メイクも時間がかけられないからさっきのメイクの上から付け足すだけ。



「はい、おっけ。あと2人だから急いで戻ってね。」



私はその言葉を聞き終わらないうちに控え室を出た。控え室での滞在時間、およそ2分。


服が2枚とも薄着だったのとメイクのスピードの速さが理由だろう。