便箋に並べられた律儀な文字。
同い年の子が応援してくれている。
私を支えにしてくれている子がいる。
そのことが深く沈んだ私の心を戻してくれた。
私はこの子に見せたい。
そう強く思った。
画面越しにカメラ越しに見てくれているこの子に、私が歩く姿を見て欲しい。
もう結城のことなんて忘れよう。
これからは英小夜ではなくてモデルの小町だ。
私を待ってくれている人たちがいる場所へ。
ありがとうを、大好きを伝えるよ。
笑顔で完璧なウォーキングをする。
ケガなんて関係ない。
痛みの引いてきた足のテーピングをびりびりという音をさせて剥がす。
開演までもう少し。
待っててね、みんな。
「行ってきます。」
私はプリザーブドフラワーに向けて呟いた。



