「ただ私が自分の中に抑え込んでいただけだった。
忘れてたんじゃなくて、忘れようとしていた。
心の中に封印していたの。
その封印を解いてくれたのが。」
私は顔を上げて向かい合う結城に目を合わせた。
「結城、あんただった。
最初は本当に嫌いだった。
私を脅して無理矢理、モデルの代役させるし。
こんなやつがモデルやってるの?って感じだった。
それなのに、結城に言われるとなんかやってみようって思えるの。
モデルとしてデビューしてからは本当にあっという間だった。
奏のこととかは、大変だったよ。
胃潰瘍なんてなる予定してなかったし。
辛いこともあったけど、それ以上に楽しくて充実してて。
あぁ、これが私の青春かなって思った。」



