「今日は急いで次のメイクしないといけないから、終わったらすぐに戻ってきてね。」
私はその言葉に頷いた。
佐々木さんもやる気に満ち溢れているようでいつもにもまして目が輝いている。
私が着る予定の服5着がハンガーラックにかけられているのを見て私が5回、ランウェイを歩くことを改めて実感した。
「小夜ちゃんも凄いね。
今、デビューして7ヶ月になるくらいなのにもうChristmas Collectionでしょう。
本当におめでとう。」
佐々木さんの口からでた“おめでとう”の言葉。
それはたくさんの人に言われた言葉。
それなのに何か他の人から言われたのとは違う気がした。
「本当におめでとう。
それからありがとう。」
「え?」



