「疲労骨折、全治1ヶ月です。」
もう一度診察室に呼ばれて私は祐子さんと一緒に行った。
私が座るとすぐに先生がそう言った。
崖から海の底に突き落とされた気がした。
「歩けますよね?」
「歩くことは出来ます。
でもすぐ今まで通り、というわけにはいきません。
普段通り歩くと負担が多すぎます。」
恐る恐る聞いて返ってきた言葉は喜んではいられない。
今まで通り歩けないということはまともなウォーキングが出来ないということ。
「でも、怪我を賄うだけの筋肉をつければ大丈夫です。」
先生の言葉に私は身を乗り出した。
「3週間で間に合いますか!?」
「毎日怠ることがなければ可能でしょう。」
私はその言葉に大きなため息をもらした。
「ただし悪化のないように常時テーピングをしてください。
トレーニングはうちのリハビリテーションで行いましょう。
他での運動は極力避けてください。
完璧に歩けるようになるか、確証はありませんがいいですね?」
「はい、やります!」
私はその言葉に大きく頷いた。
始まったばかりの師走の空に私の大きな決意表明が響く。



