輝きに満ちた世界で



学校に行くと話題はその事でもちきりになっていた。



私の隣の席の結城はクラスメートに囲まれていたが、隣の私は関わりのないように接していた。



「ねぇ結城君、本当はどうなの?」



「それはちょっと言えないかな。」



女子の問いかけに表の結城がそう答えていた。



ふと結城を囲む団体とは違うところにいた女子たちの会話が聞こえてきた。



「でも、小町になら結城君取られてもいいよね〜」



「わかる、お似合いだもん。

美男美女カップルって感じ。」



そんな二人の会話を聞いていて全然不快な気持ちにはならず、逆に少し嬉しく思っている自分がいた。



この感情はなんなの?



そう疑問に思っていた。



朝礼の時間になり人がいなくなると結城が私に話しかけてきた。