輝きに満ちた世界で

「じゃあさっきのまるで“恋人”のみたいな行動は?」

「あれは俺が少し意地悪したんです。
アイスを交換するだけだったんですけど…」

私に続いて結城までもが黙り込んでしまった。

「二人に恋愛関係はないと…。

じゃあ今来てる電話には全部ノーコメントと返しましょう。」

「「え!?」」

社長の言葉に私と結城は声を上げた。

社長の考えを聞いた後、私たちは自覚が足りない、もっと緊張感を持て、とこってり怒られた。

流石に私たちも反省して落ち込んでいた。

「結城…ごめんな。」

「言い出したのもあんなことしたのも俺だし。
まあ、いんだよ。」

私たちの小さなため息は晩夏の夕焼けに溶け込んでいく。