「朔が休みだって知れば、あの子は必ずここに来る。…だからこうして、わざわざ直接言いに来てやったんでしょうが。ありがたく思いなさいよ。」
「はいはい、ありがと。」
二人の会話をよくわからず聞いていたら…
「奏ちゃん。あの女が来たら、私と一緒にとりあえず隠れよう。あなたを守るために、私ここへ来たのよ。」
「私を守る…?」
一体、誰が来るの…?
七海さんに手をぎゅっと握られながら、朔を見る。
「助かる、七海。奏のこと頼む。…奏、詳しくは後で話すから、少しだけ七海と向こうの部屋で隠れてて。」
朔や七海さんの表情はさっきまでの和気あいあいとしたものとは打って変わって、二人とも眉間にシワを寄せていた。
その時、インターホンが鳴る。
「…やっぱりアイツだ。七海、頼んだぞ。」
「了解。あんたもさっさと追い帰してよ?」
七海さんに連れられ、私は隣の部屋に移動した。
何も聞かされてないからか、いろんな不安が頭をよぎる。

