臥薪嘗胆の主





とりあえず、この暗い部屋に電気をつけないと…






「…あ、」





電気の前に来た紫水さんがつけてくれた。










「社長…その髪は…?」









夜さんの髪を見ると、その髪は…半分白く、半分黒かった。










「社長!」








夜さんはクシャッと自分の髪をつかみ、部屋を出て行った。








「夜さん!」







追って行こうとすると、千流さんに肩を掴まれた。







千流さんは首を横に振り、無言で“行くな”と言った。