臥薪嘗胆の主




「…ま、気にしないことだね。街で見かけたら僕の方から話しかけてみるよ。」





俺の頭をぽんぽんとして、夜さんは新聞を持ち上へ上がって行った。







「…気にしないこと…」









鈴音さんに、この事話した方がいいのかな。











「ふあ…やっぱり眠い…」











この時の俺は気づかなかった。









─この依頼はまだ 続くということを。