「…っなんで、助けたんだ…」 俺の目の前に立つ、白髪の男の人。 男の人の顔は恐ろしい程に整っていた。 「…目の前に死にそうな人がいるのを見殺しにするのはねぇ?目覚めが悪いし。」 そう言って目尻を下げて優しげに笑った。 「俺は…っ死にたいんだ!」 芝生を叩き、そう言うと男の人は俺の前に座った。 「…本当に?」 見下すその目は、冷たく目をそらせなかった。