“恨んでるんだよ。” …俺に恨む資格なんてない。 夜さんにあたることでもない。 そんなこと分かってる。 「…」 またあの川原。 うしろの茂みからガサガサと音が聞こえ、構えると出てきたのは意外な人だった。 「紫水…さん?」 「…」 紫水さんは無言のまま俺に近づいてきて、隣に座った。