夜side




「…みんな、ごめんね。」






─あの日。





アイビスを抜けた僕は、2つの組織を潰した。









僕が抜けたと知れ渡ればアイビスは…3代組織は均衡を崩し、まず1番に狙われるのはアイビスだからだ。







そして僕は、演じた。







「言ったでしょ、“僕の責任”だと。僕は正しい事をしたけれど、下等は所詮下等。ゴキブリのように湧いてくる。」






復讐に飲まれた哀れな男を。







「…もう戻れないところまで来てしまったんだよ。」






そう…戻れないところまで。