臥薪嘗胆の主





「紫水、あまり見すぎると楼が緊張するよ。」





稜真さんがそう言うと、紫水と呼ばれた人は医務室を出ていった。





…俺、何か気に障ることしたかな…







「紫水は楼くんを確かめるかもね。」






鈴音さんの言ったことが、俺はまだ理解できなかった。








「ふあ〜…おはよお。」






医務室が開き、入ってきたのは眠そうな夜さんだった。








「…社長、まだ寝ていてもいいのに。」