臥薪嘗胆の主





「う…あっ…!っく、…」




陣の中で、痛みに耐える楼。







「やめろ日向!!」






日向を止めようとも、止められない。







…この儀式は始まってしまえば最後までしないと…術中の者は確実に死ぬ。










「…あぁ、そうだ。いいことを教えてやろうか?八雲 楼。」








その言葉に反応した楼は、顔を上げた。












「…なんで夜が…お前らの前から姿を消したか。」








それだけは…言わせちゃダメだ。