臥薪嘗胆の主





「い…、いや……来ないで…来ないで……──!!」







最後に、莉音ちゃんが呼んだ名前を聞くことなく俺は気を失った。














…何故、あんなに震えていたのか。








微かな意識で考えても、わかりはしなかった。