トントン、と…人が歩くには少し軽い音が社内に響く。 「…あれは…」 俺のところから見えたのは… 楼の龍神、緋雨が社を出ていくところ。 「追うぞ!」 俺と稜真は追うことにして、鈴音と千流は社に残った。 「なんで緋雨は、こんなこと…」 走りながら考えても何も答えは出やしない。 「…ここは?」 ついたのは、繁華街を少し抜けて明かりはあまりない所。