「…まさか龍神が1人で出歩けるとはね。」 稜真さんが言う通り、聞いたこともやられたこともない。 「それにしても、初めて聞きました。…龍神が人に憑く理由。」 “救済”する為に。 龍神は、…俺たちに憑いてる龍神は、身体を奪えるのに奪わずに“救済”しようとしている。 「俺達は社長のことを知る必要がある。」 そう言って稜真さんは1枚の紙を出した。 「電話番号?」