吐き気がして、洗面所に向かっても、涙しか出ない。 「誰だ…」 “僕はお前だよ。” 小さい男の子は振り向き、笑って言った。 「知らない……」 そう呟くと、背後にとても大きな、嫌な気配を感じた。 「やぁ、久しぶりだね…夜。」 男は真っ黒な髪で、片目を隠していた。